花ごよみ

花ごよみ
FLOWER

夏の花 ミツバオウレン

湿原、森林内、高山草原と生育する。白い花びらは萼の変化したものというのはキンポウゲ科のお約束。花は1.5㎝~1.7cm。バイカオウレンに似るが花の茎が緑色で細く、葉もやや薄い感じがする点で区別できる。

時期 6月~7月
見られる場所 金精山

夏の花 ツルコケモモ

寒地の湿原に広く分布するツツジ科の常緑低木。つる状の枝を分岐し、ミズゴケの上をはうように伸びる。葉は長く7~9mm。花びらは4枚で反り返る。果実は直径1cmほどの球形で赤く熟し、ジャムやジュースなどに利用される。

時期 6月~7月
見られる場所 戦場ヶ原

夏の花 コバキボウシ

湿原の各所にあるが、中間~低層湿原を好む。ギボウシとは如意宝殊の形に似せて作ったもので高欄や橋などの親柱の上にかぶせ飾りとする金物。

時期 7月
見られる場所 戦場ヶ原

夏の花 オニシモツケ

白い花であるが、つぼみは赤みを帯びており群れている。切れ込みの深い手のひら状の葉は20cmから25cmほどの大きさでざらついていて触ると痛い。時に高さ2mに達することからオニの名がついた。

時期 7月
見られる場所 小田代ヶ原

夏の花 サワギク

山地の落葉樹林内、林縁、沢沿いなどやや湿りのあるところに多く見られる。高さ50cm~70cmで、全体に柔らかく、よわい臭いがある。葉はまばらに互生し薄く、羽状に裂ける。黄色の頭花は直径1cmくらい、枝先に多数つく。秋に果実の冠毛が雨にぬれて集まり、ぼろくずのように見えるので、ボロキクの別名がある。

時期 7月
見られる場所 湯ノ湖、小田代原

夏の花 カラマツソウ

山地から高山のよく日が当たる草原に多い。高さ90cmほどで、全体に無毛。葉は3~4回の三出複葉。直立した茎の先に白い花を多数つける。花弁はなく、がく片も早く落ち、白い雄しべが花として目立つ。名は花の雄しべがカラマツの細かい葉に似ていることによる。

時期 7月~8月
見られる場所 小田代ヶ原、湯ノ湖

夏の花 ギンリョウソウ

全身が真っ白でちょっと気味が悪い植物、葉緑素をもたない腐生植物。

時期 6月~8月
見られる場所 湯ノ湖湖畔

夏の花 マルバダケブキ

山地上部から高山にかけて、日当たりのよいやや湿った林縁や林内の草地に多く見られる。高さ1mほどになり、全体に毛がない。葉は腎臓状の円形で、基部は深い心臓形、根生葉には長い柄がある。茎の上で枝分かれして、直径8cm内外の頭花をつける。近年シカが好まず食べないので、この種が増えて群生している。

時期 7月~8月
見られる場所 小田原

夏の花 イケマ

山地の沢沿い、林内などに生えるつる植物。葉の基部は心臓型で先はとがる。たくさんの細かく白い花が長い花柄の先の散形花序につく。花序の柄は葉柄より長い。種子には白くて長い毛があり、風で飛び散る。

時期 7月~8月
見られる場所 小田代原

夏の花 ダイコンソウ

平地から山地の日の当たる原野、道ばた、林縁などに生える。高さ60cmほどで、全体にやわらかい毛が密生する。根生葉は長さは10~20cm、奇数羽状複葉で先端の小葉がとくに大きく、ダイコンの葉に似ているため名前のもとになっている。花は黄色で雄しべと雌しべが多数ある。花のあと花柱がのびて先がかぎ形になる。多数の実が集まって球形になる。

時期 7月~8月
見られる場所 戦場ヶ原、湯ノ湖畔